結婚適齢期に差しかかると、独身を貫くか婚活を始めるか悩んでしまうもの。

 

最近は結婚しない若者が増えているため、あまり結婚願望を感じていない人も多いのではないでしょうか。

 

しかし結婚はその後の人生を左右する大きなイベントなので、よく考えたうえで決断したいですよね。

 

そこでこの記事では、結婚しない若者が増えている理由や、生涯独身を貫くメリット・デメリットを徹底解説します。

 

自分の結婚について悩んでいるアラサー男女必見です！

本当に結婚しない若者は増えている？

 

出典：国立社会保障・人口問題研究所「「第16回出生動向基本調査」」

 

昔と比べて、結婚しない若者が増えているのは本当です。

 

2021年に実施された調査では、男性・女性ともに「いずれ結婚するつもり」と回答する人が、前回の調査よりも減少しています。

 

それに伴い「一生結婚するつもりはない」という未婚者も、2000年代に入って増加中。

 

特に「いずれ結婚するつもり」という回答が減ったのは、30～34歳の男性・女性、20～24歳の女性です。

 

また「理想的な相手が見つかるまでは結婚しなくてもかまわない」と回答する男女も増えています。

 

“適齢期だから”するのではなく、心から結婚したいと思える人に出会えたときに…と考える男女が増えていることが分かりますね。

 

年齢や性別に関係なく、結婚しない意思を持つ若者が増えていることがデータからも明らかになっています。

 

結婚しない若者が増えている理由

「最近の若者はなぜ結婚しないの？」

 

「親世代は結婚するのが普通だったのに」

 

と、不思議に思っている人もいるかもしれません。

 

若者の未婚率の増加には、日本社会や時代・文化の移り変わり、価値観の変化などが深く関係しています。

 

次は結婚しない若者が増えている理由について考えてみましょう。

 

経済的に不安がある

結婚しない若者が増えている理由として、経済的な不安を抱えていることがあげられます。

 

今の収入では、自分1人で生活するのが精一杯という人もいるでしょう。

 

子どもができるとさらにお金がかかるので、

 

「家族を養っていく自信がない」

 

「どれくらいお金が必要なのか想像もできない」と不安になってしまうのです。

 

非正規雇用などで雇用や収入面で心配事があったり、十分な結婚資金が用意できなかったりすることが原因で、若者は結婚に踏み込めないと感じているのかもしれません。

 

働く女性が増加している

女性の社会進出が進んでいることも、若者の結婚離れが進んでいる理由の1つ。

 

昔と比べると、日本も女性が働きやすい社会になってきました。

 

その結果、仕事にやりがいや生きがいを感じる女性が増え、独身者の増加につながっているのです。

 

女性の場合、結婚や出産などでキャリアを中断しなければならないこともあります。

 

「家庭や子育てよりも仕事に魅力を感じる」「仕事を最優先したい」と考える女性が増えたことも、未婚化を加速させているでしょう。

 

子育て支援制度が充実していない

子育て支援制度が充実していないため、結婚して子育てをすることに対し、前向きになれない若者も多いです。

 

金銭面だけでなく、

 

「保育サービスを利用したいのに、空きがなくて入れない」

 

「子育て中の環境に不安がある」

 

という声もあり、支援制度が十分に整っているとはいえません。

 

そのため、本当は結婚して子どもが欲しいと思っていても、仕方なく諦めてしまう人もいるのが現状です。

 

結婚相手や恋愛相手を自ら選ぶ必要がある

昔は親や職場の上司などが仲介役として、結婚をとりまとめることが一般的でした。

 

つまり婚活を頑張らなくても、誰かが相手探しから結婚まで進めてくれていたのです。

 

しかし今の時代は、自分から積極的に結婚相手を探しにいかなければなりません。

 

交際から結婚までの工程を面倒に感じる男女にとっては、独身を選択する大きな理由となっているのでしょう。

 

若者が結婚したくない・できない理由

18～24歳の若者が独身でいる理由のトップは、

 

• 男性「結婚するにはまだ若すぎるから」
• 女性「今は仕事(または学業)にうちこみたいから」

 

という結果でした。

 

出典：国立社会保障・人口問題研究所「「第16回出生動向基本調査」」

 

25〜34歳になると、男女ともに「適当な相手にまだめぐり会わないから」と回答する人が最も多いという結果に。

 

 

 

出典：国立社会保障・人口問題研究所「「第16回出生動向基本調査」」

 

ほかにも、若者からは自身が独身であることについて、さまざまな理由があげられました。

 

ここでは調査結果の中から、結婚したくない・できない理由として多く選ばれているものを一部解説します。

 

結婚したいと思う相手に出会っていない

結婚したいと思う相手に出会っていないため、独り身でいる未婚男女は多いです。

 

現在婚活中で積極的に行動しながらも、まだ良い人と出会えていない人もいるでしょう。

 

一方であまり結婚願望がなく「わざわざ相手を探すのは面倒」「無理に結婚しなくても良い」と思っている人もいるかもしれません。

 

また恋人がいても、お互いの価値観や生活スタイルが違うことが原因で、現在の交際相手とは結婚したいと思えていない場合もあります。

 

趣味や仕事を優先したい

今は家庭を持つよりも、趣味や仕事を優先したいという理由もあるでしょう。

 

結婚すると、パートナーや子どものペースに合わせなければいけないこともあります。

 

熱中している趣味があったり、仕事に生きがいを感じたりしている人にとって、相手に合わせて行動を変えなければいけない状況は、少し息苦しく感じることも。

 

「夢中になっていることがある」「趣味や仕事中心の生活が楽しい」と感じている若者は、すぐに結婚したいとは思えないかもしれません。

 

時間やお金を自由に使いたい

結婚すると家族のために、時間やお金を使うことになります。

 

独身時代は自由に使えていた時間に制限がかかることは、マイペースに動きたい人や1人の時間が好きな人にとって、結婚したくないと思う大きな理由になるでしょう。

 

また夫婦で生活費を出し合ったり、子どもの教育費などがかかったりするので、自分で稼いだお金を全て自由に使うことも難しくなります。

 

好きなように時間やお金が使えないストレスを考えると、まだ結婚したくないと感じる若者も多いようです。

 

結婚の必要性を感じていない

結婚しない若者の中には、そもそも結婚の必要性を感じていない人もいます。

 

昔の日本では「結婚しないと出世できない」「社会的ステータスのために結婚する」という風潮が少なからずありました。

 

しかし今は、きちんと個人の実力が重視されるようになってきています。

 

未婚か既婚かは、キャリアを築くうえで重要なポイントではなくなりつつあるのです。

 

またマッチングアプリや街コンなど、異性と出会うチャンスが広がり、

 

「結婚して1人に絞るより、色々な人と恋愛したい」

 

「家庭を持つ必要性を感じない」

 

と考える人が増えていることも、若者の結婚離れにつながる理由の1つでしょう。

 

結婚しないメリット・デメリット

さまざまな理由で結婚しない若者が増えていますが、結婚しないことのメリット・デメリットは知っておきたいところ。

 

結婚するべきか悩んでいる人はもちろん、結婚に対して前向きではない人も、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

メリット

自由に生きられる

結婚しないメリットとして、自分の好きなように生きられることがあげられます。

 

結婚すると時間や行動が制限されたり、家族への責任が生まれたりするので、全てを自分の意志だけで自由に決めることは難しくなるでしょう。

 

家族がいると、

 

「転職してステップアップを目指したい」

 

「引越しをして心機一転したい」

 

と思っていても、事前に相談する必要があり、ときには反対される場合もあります。

 

常に身軽でいたい人や、大きなチャレンジを続けていきたい人は、独身の方が気楽に感じられるかもしれません。

 

恋愛を楽しめる

結婚しなければ、今まで通り自由に恋愛を楽しむことができます。

 

婚姻関係を結んだ夫婦になると、パートナー以外の異性との恋愛はできません。

 

既婚者が不倫をすれば、社会的信用を失ったり、家庭が崩壊して慰謝料を請求されたり、さまざまなトラブルに発展する可能性もあります。

 

独身であれば、付き合ってみて合わないと感じたら、難しい手続きを踏まずに別れられます。

 

「色々な人と恋愛してみたい」「まだ一生のパートナーを決める自信がない」という人は、結婚しないことにメリットを感じるのでしょう。

 

今までの人間関係を保てる

ずっと未婚でいれば、今までの人間関係を保ちやすくなります。

 

結婚して家族との時間が増えるのは幸せなことですが、友達や両親と過ごす機会は減ってしまうかもしれません。

 

気兼ねなく友達と旅行に出掛けたり、朝まで飲み歩いたりするのも難しくなることがあります。

 

特に育児中は夫婦の助け合いが必要不可欠なので、友達よりも家族との予定を最優先にしなければならない場面が多いでしょう。

 

周囲との関係性を維持しやすいのは、独身のメリットといえます。

 

デメリット

孤独を感じる

結婚して家族を作っておかないと、ふとしたときに孤独を感じるかもしれません。

 

周りに既婚者が増えてくると、自然と友達に会う機会も減ってきます。

 

若い頃は良くても、40代～50代くらいになって久しぶりに再会したときに、家庭や子どもの話を聞くと羨ましくなったり、寂しい気持ちになったりすることもあるはず。

 

若い頃はがむしゃらに打ち込んでいた仕事や趣味への情熱も、年齢と共に落ち着いてくる人も多いです。

 

そんな中で、1人で真っ暗な部屋に帰ってきたときや、休日やクリスマスなどのイベントのときなどに、強烈な孤独や虚しさを感じる可能性もあります。

 

すべて一人で解決する必要がある

独身の人は何かトラブルがあったときに、すべて一人で解決しなければいけません。

 

たとえば病気で働けなくなった場合、パートナーがいれば看病や入院・保険などの手続きをしてくれたり、金銭面を助け合ったりすることができるでしょう。

 

若くて健康な頃は一人で大丈夫でも、年齢を重ねると徐々に体力は衰え、健康面で不安なことも増えてきます。

 

また、身体が弱ると、精神的にも弱ってくるものです。

 

身近に支えてくれる人がいないことを、とても心細く感じる日が来るかもしれません。

 

老後が不安になる

結婚せずに独身でいると、年齢を重ねるごとに老後への不安が募っていきます。

 

20代～30代のときは「気楽でいい」「結婚して責任を追いたくない」と思っていても、ある程度の年齢になると、先のことが心配になってくるかもしれません。

 

特に孤独死のニュースを見ると、他人事だとは思えないという独身者は多いものです。

 

万が一のときに心配してくれたり、駆けつけたりしてくれる家族がいないのは、結婚しない大きなデメリットの1つといえるでしょう。

 

結婚するもしないも自分次第！今だけでなく将来を考えて決めよう

結婚しない若者が増えている理由には、社会や価値観の変化、経済的な不安などが大きく影響しています。

 

ほかにも仕事や趣味などを優先したい人や、そもそも結婚の必要性を感じないという人も。

 

もちろん結婚するかどうかは個人の自由ですが、今だけでなく将来のことを考える視点も大切にしたいですね。

 

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