年齢の離れた男女が結婚する「年の差婚」。

 

近年は15～30歳差の夫婦も珍しくなく、さまざまな夫婦のカタチが増えてきています。

 

この記事では、年の差婚する人の特徴を探っていきます。

 

年の離れた相手と結婚することのメリットやデメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

年の差婚とは

「年の差婚」とは、年齢の大きく離れた同年代ではない男女が夫婦として結ばれた結婚のこと。

 

基本的には10歳以上の大きな年齢差がある場合を指すケースが多いです。

 

パートナーと年齢が大きく離れていることで,

 

「うまくバランスがとれる」

 

「生きてきた時間が異なるからこその魅力がある」と、注目を集めています。

 

婚活市場でも、年の差がある人を結婚相手の条件として提示する人が徐々に増えてきているようです。

 

“結婚に年の差は関係ない”ことが、浸透してきているのでしょう。

 

年の差婚の年齢差ってどれくらい？

一般的に、どれくらいの年齢差で結婚している人が多いかは気になるポイントですよね。

 

そこでここでは、厚生労働省が2021年に発表した『初婚夫婦の年齢差』に関する調査データを紹介します。

 

実際の調査データから、現実や理想の年齢差を探っていきましょう。

 

【2021年】初婚夫妻の年齢差別にみた婚姻件数・構成割合の年次推移

 

総数	100.0
妻が年上(全体)	23.7
妻が年上(4歳～)	6.1
妻が年上(3歳)	3.2
妻が年上(2歳)	4.9
妻が年上(1歳)	9.6
同年齢夫婦	19.9
夫が年上(全体)	56.3
夫が年上(1歳)	13.8
夫が年上(2歳)	10.0
夫が年上(3歳)	7.6
夫が年上(4歳)	6.1
夫が年上(5歳)	4.7
夫が年上(6歳)	3.6
夫が年上(7歳～)	10.5

 

出典：厚生労働省「初婚夫妻の年齢差別にみた婚姻件数・構成割合の年次推移」

 

「妻が年上」である夫婦は、全体で23.7％です。

 

そのうち、年齢差が「1歳」と答えた人が9.6％に対し「4歳以上」と答えた人は6.1％。

 

割合としては、年上妻でもほぼ同年代の夫婦が多いということがわかりました。

 

次に「夫が年上」である夫婦は、全体で56.3％と半数を超えています。

 

最も多いのが1歳差（13.8％）ですが、次に多いのは「7歳以上（10.5％）」です。

 

つまり、年上男性をパートナーに選ぶ女性の割合は、年上女性を選ぶ男性よりも多いという結果になっています。

 

全体でみると同い年や同年代の初婚夫婦が多く、年の差婚する人は少数ではあるものの、1割を超えているともいえるでしょう。

 

結婚相手の理想の年齢差はいくつ？

国立社会保障・人口問題研究所が発表している『第15回出生動向基本調査』の、未婚者が理想とする結婚相手との年齢差を紹介します。

 

 

出典：国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査（結婚と出産に関する全国調査）」

 

まず、男性が答えた理想の年齢差は「同い年」が41.8％と最も多くなっています。

 

次に「1～2歳年下（14.9％）」「5～6歳年下（14.5％）」「3～4歳年下（13.6％）」と続いていき、

 

年の差婚に近い「7歳以上年下」を希望する人は8.5％と1割に満たない結果となりました。

 

また、年上を理想とする人は6.7％と最も低く、同い年～やや年下の女性を望む男性が多いようです。

 

続いて、女性が答えた理想の年齢差は「1〜2歳年上」が29.6％と最も多く、次に「同い年（28.4％）」となっています。

 

3位以降は「3〜4歳年上（20.6％）」「5〜6歳年上（12％）」と同年代が続き、

 

年齢差がある「7歳以上年上」は5.6％と低いことがわかりました。

 

さらに低いのは「年下（3.9％）」で、同い年～やや年上を理想とする女性が多い結果となりました。

 

年の差婚をする人の特徴【女性が年上】

女性が年上のパターンで、年の差婚をする人の特徴を紹介していきます。

 

年下男性を夫にする姉さん女房には、どのような共通点があるのでしょうか？

 

精神的に自立している

年下男性と年の差婚する人は、落ち着きがあり精神的に自立しています。

 

まさに、“大人の女性”を絵に描いたような人です。

 

感情のコントロールが得意で、予想外の出来事が起こっても取り乱す場面は少ないでしょう。

 

また、人の意見や周りの評判に流されて自分を見失うこともありません。

 

強い芯を持ち「私は私」とのスタンスを貫く生き方は、年下男性にとって憧れの的。

 

スマートで大人な関係を理想とする人や「自分もこうなりたい」という向上心を持った、年下の男性に好かれやすいでしょう。

 

母性があって安心できる

母性がある女性も、年の差婚する人の特徴です。

 

母性と聞くと「お母さん」を連想しがちですが、ここでの母性はあくまでも安心感のある女性のこと。

 

相手が落ち込んでいるときに優しく寄り添ったり、些細なお願いをされたときに「もう、しょうがないなぁ」と笑顔で聞き入れたりと、包容力溢れる姿に年下男性は惹かれるようです。

 

居心地がよく自然体で過ごせるため「結婚してずっと一緒にいたい」と思わせられるのが、母性に溢れた女性の魅力でしょう。

 

見た目に気を使っている

年下男性と年の差婚する人は美意識の高い女性が多く、スキンケアやスタイル維持に気を配っています。

 

自分に合った服装やメイクをしていたり、しっかりケアされた潤いのある肌や髪で魅力を際立たせていたりと、無理に若作りしていない洗練された美しさを保っているのです。

 

また、年齢を重ねたからこそ出る品のある色気も、男性が惹かれる特徴の一つ。

 

「もう離れられない」と年下男性を夢中にさせ、年の差婚にいたるのです。

 

時には甘えたり頼ったりしてくれる

「自分のほうが年上だから」といって男性を包み込むだけでなく、時には甘えたり頼ったりできるのも年の差婚する人の特徴です。

 

いつもは一人で何でもテキパキとこなすしっかりとした女性から、

 

「これどうやるか教えて？」

 

「お願いしてもいいかな？」

 

と頼られると、男性は普段とのギャップを感じてキュンとします。

 

また、しっかりした大人の女性から甘えられた・頼られたことが、年下男性に取っての大きな自信に。

 

高嶺の花と思っていた存在が一気に身近に感じ「絶対に手放したくない」と男性に思わせることが、年の差婚に繋がっているのかもしれません。

 

年の差婚をする人の特徴【男性が年上】

続いては、男性が年上パターンで年の差婚する人の特徴を紹介します。

 

芸能界では、親子ほど年の離れた相手と結ばれる年の差婚カップルも増えていますよね。

 

可愛らしい年下女性を妻にする男性には、どんな魅力があるのか探っていきましょう。

 

女性の話を聞くのが上手

女性の話を聞くのが上手で「もっとこの人と話したい！」と思わせられる男性は、年の差婚を叶えやすいです。

 

基本的に女性は、聞くよりも話すことのほうが大好き。

 

相槌のバリエーションが豊富だったり、話をさらに引き出してくれたりする男性との会話は楽しく「自分のことをわかってくれる相手」と感じるのです。

 

一緒にいて楽しい関係は理想の結婚とも結びつきやすく、モテる理由となるのでしょう。

 

包容力がある

大人の武器である包容力を持っている男性は、年下女性から好かれやすく年の差婚する人が多いでしょう。

 

大人の男性は心に余裕があり、どんなときでも冷静で怒りや焦りを表に出すことがありません。

 

さりげない優しさで相手を気遣い、見返りも求めないので女性にとって安心できる存在となります。

 

結婚相手には刺激よりも、安定や落ち着きを求める現実主義の女性が多いため、理想の相手として映るようです。

 

威張ったり自慢したりしない

年の差婚をする男性は、人生経験が豊富だからといって、威張ったり自慢したりしません。

 

女性に対して知識をひけらかす男性は一定数存在しますが、本人はアドバイスのつもりでも、年下女性にとっては余計なお世話。

 

「説教くさい」「偉そう」と、心の距離が離れていく原因になります。

 

相談されたときに「これはダメ」と決めつけるのではなく、最後までしっかり話を聞いたうえで共感してあげられる、柔軟性のある人に女性は惹かれるのです。

 

年齢差を意識せず、常に対等な目線で接してくれる男性は、年下の女性から人気を集めやすいでしょう。

 

自然に女性を褒めるのが上手い

あからさまではなく、自然に女性を褒めるのが上手い男性も、年の差婚する人の特徴です。

 

恋愛もそれなりに経験してきた年上男性は、中身の詰まった説得力のある褒め言葉をさらっと口に出すのが上手。

 

「可愛いね」と表面的に褒めるのではなく、

 

「今日の服装もよく似合っていて素敵だね」

 

「〇〇ちゃんの笑顔を見ているといつも元気をもらえる」

 

などと具体的に褒めるので、女性は嬉しく感じます。

 

普段からよく見ているからこその褒め言葉に、年下女性からの印象は急上昇。

 

「一緒になったら大切にしてくれそう」と結婚相手として意識し始めます。

 

年の差婚のメリット・デメリット

身近に仲の良い年齢差カップルがいると、思わず「自分もこうなれたらいいな」と憧れてしまいますよね。

 

世代の異なる男女が結婚すると、どんな良さがあって、どんな不都合が生じるのでしょうか。

最後に年の差婚のメリット・デメリットを紹介するので、一つひとつチェックしていきましょう。

 

メリット

ケンカになりにくい

同年代の夫婦よりもケンカになりにくいのは、年の差婚する大きなメリットです。

 

ぶつかりそうな出来事が起こっても、年上側に大人の余裕がある分、揉めずに円満な話し合いで解決できることが多いでしょう。

 

また、世代が違うからこそ「考え方が合わなくて当たり前」とお互いが譲り合えるので、そもそも揉め事が起こりづらいです。

 

平和で穏やかな結婚生活を送れる可能性が高く、安定志向の方に向いています。

 

経済力がある

収入面で安定しており、経済力があるのも年の差婚のメリットの一つです。

 

年齢が10歳以上離れた相手となると、社会的地位が高かったり役職についていたり、収入が良い人が増えてきます。

 

経済力があるとマイホームの購入や子育てに負担がかかりにくく、同世代よりも金銭的に余裕を持った生活が送れるのです。

 

「子供が小さいうちは専業主婦でいたい」と考える女性や「自分の収入で養える自信がない」と悩む男性には、年の差婚の良いところといえます。

 

新しい発見が多い

年齢が離れていることにより、新しい発見が多いのも年の差婚のメリットです。

 

年代が違うと流行った音楽やファッション、環境、細かいものでいうと学校給食の内容なども異なり「昔はこうだったの？」とジェネレーションギャップを楽しめます。

 

年上の相手にとっても今の流行に詳しくなり、いつまでも若い気持ちでいられるでしょう。

 

お互いに新しい発見をすることで飽きがこず、話せば話すほど新鮮な関係でいられます。

 

知識が増えることに刺激を感じる人には、年の差婚は楽しくて良い日々が送れるかもしれません。

 

デメリット

価値観の違いが大きい

10歳以上の年齢差があると、価値観に大きな違いが出てきます。

 

価値観の違いを“新しい発見”として楽しめていれば、問題ありません。

 

しかし、譲れない問題が出てきたり、受け入れられない出来事が起こったりすると一気に亀裂が入ってしまうかもしれません。

 

生まれた世代が違うと、夫婦のあり方や子育てへの考え方も変わるもの。

 

例えば「もっと一家の主らしくズバッと決断してほしい」「一歩下がって自分を立ててほしい」など、思い描いていた理想とは異なる可能性もあります。

 

そんなときに、しっかり本音を話し合ってお互いがうまく歩み寄らなければ、窮屈な結婚生活となってしまうでしょう。

 

上下関係ができやすい

年齢差から上下関係ができやすいのも、年の差婚のデメリットです。

 

夫婦は対等の関係が理想ですが、知識や経験が豊富な分、どうしても年上側が主導権を握りやすくなってしまいます。

 

それを年下側が気にせずに甘えられるならぴったりの相手だといえますが「上から目線」「支配されている」と感じると、2人の関係に溝が入ってしまうでしょう。

 

タイムリミットまで早い

同年代夫婦と比べて、さまざまな面でタイムリミットまで早いのも、年の差婚のデメリットです。

 

例えば女性が年上の夫婦で子供を望んでいる場合、出産年齢にタイムリミットがあります。

 

一般的に35歳以降の方は高齢出産と呼ばれ、妊娠しにくくなったり出産時のリスクが増えたりと、順調なマタニティライフが送りにくいことも。

 

2人以上の子供を希望しているのであれば、次の妊娠までの期間を空けられない可能性も出てきます。

 

一方で男性が年上の夫婦は、定年退職までの年数が短く、後々年下の妻に負担がかかってしまいやすいでしょう。

 

リタイアして収入がガクッと下がるときが、最も子供の教育費がかかる時期であることも考えられます。

 

ライフプランを事前にしっかり考えておかなければ「こんなはずじゃなかった」という事態に直面してしまうかもしれません。

 

年の差婚を目指すなら結婚相談所がおすすめ

年の離れた相手との結婚はケンカが少なく、経済的にも余裕が生まれるため、穏やかで安定した結婚生活が送りやすいと近年人気を集めています。

 

ジェネレーションギャップにより新しい発見も多く、お互いに新鮮な気持ちでいつまでも楽しく過ごせるかもしれません。

 

しかし、選ぶ相手によっては価値観の違いが原因で関係にヒビが入る場合もあるため、パートナー選びは慎重に行いましょう。

 

年の差婚を目指すなら、結婚相談所に入会して理想の異性を探すのもおすすめです。

 

経験豊富なカウンセラーからアドバイスがもらえたり、細かく条件を絞って相手を探せたりと、婚活男女の力強い味方になってくれるでしょう。

 

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